「60年安保」写真に感動「これしかない」
デモによる国会封鎖といえば、参院での採決を実際に阻止した「60年安保」が思い浮かぶ。
実際、山本議員はここ最近、60年安保運動に何度も言及している。きっかけは11月27日、ツイッターを通じて、当時の写真を知ったことらしい。60年6月18日に撮影された、デモ隊が国会議事堂周辺を埋め尽くす光景だ。他のユーザーの投稿を通じてこの写真に触れた山本議員は早速リツイート、感動した様子で、
「来週はこれしかない」
とつぶやいていた。その後、山本議員は計3回にわたってこの写真を繰り返し投稿している。さらには3日付のブログでも、こう「予告」する。
「12月5日、6日は朝から、国会周辺が廃案を求める人々で埋め尽くされる事が、風見鶏政治家にとって、一番の恐怖だろう。やれる事、全てやってやろうぜ。後悔したくないから」
山本議員に呼応するように、4日昼には実に6000人(主催者発表)で、国会の四辺を「人間の鎖」でぐるりと取り囲むアピールも行われた。社民党の福島みずほ参院議員や作家の落合恵子さんも輪に加わり、
「私たち市民の声を聞けー! 強行採決許さないぞー! 戦争準備許さないぞー!」
「廃案だ! ハイアン・ハイアン・廃案だー!」
と「絶叫」する。簡易計測器で測ってみたところ、その音量は80~90デシベル前後、「電車の中並み」だ。
もっとも平日の昼間とあって、参加者はのぼりを掲げた労組関係者が多く、中には「安保」世代と思しきお年寄りもいた。