尖閣諸島に関して独自の見解を披露したり、バラエティ番組でアダルトビデオを「まったく見ないわけはない」と発言したりと、相変わらず自由奔放さが目立つ鳩山由紀夫元首相が、さらに活動の幅を広げた。
今度はゲーム会社のイメージキャラクターに起用されることになり、CMにも出演することが発表された。
国内外に「影響力がある」人物として評価
鳩山氏をイメージキャラクターに選んだのは、オンラインゲームの運営を手掛けるウィローエンターテイメント(東京・新宿区)だ。「ドルアーガの塔」「パンドラサーガ」「Master Of Epic」といった有名タイトルを保有している。
2013年12月2日、発表会見が開かれた。国内だけでなく海外展開を目指す同社が、国内外に「影響力がある」人物として目を付けたのが鳩山氏だった、という。
鳩山事務所に何度も掛け合い、その熱意を評価した秘書が鳩山氏に話を通した。依頼を受けて「初めは何かの間違い」と思ったほど驚いたが、同社の追求する「日本にしかつくれないオモシロイこと」について、「私の考える『友愛』の精神と一緒なんじゃないかと思った」と引き受けるに至ったそうだ。
影響力が評価された点については、「影響力と言っても、プラスもマイナスもあるからねえ」と自虐的な発言もした。
テレビCMが12月25日から12月30日に東京地区で放映予定としており、鳩山氏が鳩を飛ばすシーンがある。交通広告も展開予定でコピーの言葉は、「もしも私が、ゲームのキャラクターに採用されたら、宇宙人役なのでしょうね」「いま私は、パンドラサーガのことを思い浮かべています」といった具合だ。
「政治家よりよっぽど向いてるよ」
ネットでは、驚きの声が広がるとともに、2ちゃんねるでは「もうすでにオモシロすぎだろw」「心配しなくても、十分笑われてっからw」「存在自体がギャグだし」といった書き込みが相次いだ。
また、鳩山氏が海外メディアで独自の主張する機会が増えてきたことを警戒してか、政治活動より、今回のような取り組みに力を入れて欲しいという声も出た。「政治家よりよっぽど向いてるよ」「政治家復帰とか考えず頑張って下さい」「なんかわからんがとにかく忙しくさせろ 海外に渡航できないように」といった具合だ。
発表後の反響についてウィローエンターテイメントの広報担当者は、「鳩山さんの発表会後ですが、ネットでは賛否両論、様々な意見を多く頂いています。弊社が想定している以上の反響です」と言っている。