番組制作会社などに水増し請求して一部を戻させる「キックバック」は、テレ朝プロデューサーの1億4000万円着服問題で再び明るみに出た。ところが、こうしたキックバックは、ほかにもまだあるというのだ。
TOKYO MXテレビの情報番組「5時に夢中!」は、出演するタレントらが業界内の際どい話を暴露して、度々話題になっている。
「美保さんもギャラから戻してあげて下さい」
2013年11月27日の放送では、東京スポーツのこの日の記事「テレビ界キックバックの仰天実態」を取り上げて、業界の裏事情を話し合った。
東スポの記事では、テレビ局の給料が下がっており、それをカバーするためにも、キックバックが業界にはびこっていると指摘した。銀行振り込みではなく現金手渡しが鉄則だといい、こうした「裏金」の存在は今後も表沙汰になるのではないかと報じている。
「5時に夢中!」に出演した女優の美保純さん(53)は、司会のふかわりょうさんにキックバックを聞いたことがあるかと聞かれ、自身がその体験をしたことを明かした。純さんは、プロデューサーから直接ではなく、その部下から次のように言われたというのだ。
「役者陣は、みんなそうしていますよ。だから、美保さんもぜひお祝いとして、あのギャラから戻してあげて下さい」
若いプロデューサーが初めて手がけた番組なので、のしを付けるように渡すことを求められたそうだ。純さんは、積み上がって1億円以上になるようなケースではないとしながらも、ドラマ制作費などが削られ、ギャラの取り分も減っているとして、「こういう懐ものを止めてほしい」と訴えた。
一方、純さんとともに出演したタレントの川合俊一さん(50)は、今度は番組制作会社について取り上げ、その中には、「大きくキックバックしている」ところもたまに見られると明かした。ただ、昔はそれでテレビ局のプロデューサーらがよく豪遊していたが、最近はそういうことは減ったともした。