典型的な「買え買え詐欺」
類似した案件についての相談は、全国の消費生活センターに9月以来複数寄せられているという。前述の国民生活センターの担当者は、「典型的な『買え買え詐欺』です」と語る。
「買え買え詐欺」はここ数年増加している手口の1つで、複数の業者を装った犯行グループが、「A社の商品を代わりに購入してくれれば、B社が高額でそれを買い取る」などと持ちかけるものだ。「A社の商品は選ばれた人しか買えない」「必ず儲かる」などと「他人」を装った犯人が被害者をあおり、ダイヤモンドや金融商品などを買わせるが、転売には応じず姿をくらましてしまう。実在の企業名や時事的に話題の「ネタ」を名乗ることも多いといい、まさしく今回の「五輪詐欺」そのものだ。