韓国の人気アイドルグループ「Crayon Pop(クレヨンポップ)」の新曲が、日本のアニメ「ルパン三世」のオープニング部分を盗作しているのではないか、と韓国内で騒ぎになっている。クレヨンポップはこれまでも、日本のアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のグループコンセプトや衣装をパクッたとして韓国内で批判を浴びていた。
ただ、歌詞の一部に「パクレよ!Ready Go!!」と聞こえる部分があり、実は騒ぎを起こして注目を集める炎上マーケティングのようなものなのではないか、といったうがった見方も出ている。
「全く同じだよ。盗作確定!!!」
クレヨンポップは2012年1月にデビューした5人組で、13年6月に出したシングル「빠빠빠(パパパ)」が大ヒットし、一躍韓国のトップアイドルの仲間入りを果たした。メンバーの平均年齢は23歳で、売れるまでは路上パフォーマンスをしていた苦労人でもあると韓国では伝えられている。
彼女たちが現在、韓国で批判を浴びているのは13年11月26日に発売したクリスマスソング「Lonely Christmas」だ。冒頭の演奏部分が韓国でも超有名な「ルパン三世」の前奏とそっくりだというのだ。韓国内の掲示板には「クレヨンポップ今回の新曲これは盗作ではないか?」というスレッドが立てられ、そこには、この2曲を聞き比べる検証動画もアップされていて、
「全く同じだよ。盗作確定!!!」
「導入部分のリズムはまったく同じだね、最後のコードが違って・・・あんなリズムは一般的じゃないね・・・」
「彼女は衣装も盗作であり、歌も盗作であり、顔もクソ医師が作っている」
などといった書き込みが出ている。似すぎているためこれは盗作とはいえないし、もし名付けるとしたら「サンプリング」だと主張している人もいる。
このクレヨンポップ、盗作やパクリでとして批判されることが度々で、デビューしたころは日本の「ももクロ」のコンセプトをパクッたとして話題になった。
歌詞が「パッ!パクレよ!Ready Go!!」と聞こえる?
「ももクロ」のパクリというのは、例えばメンバーを色で例えたり、決めポーズが戦隊ヒーロー物のようだったり、ステージ衣装に赤色の三本ラインジャージを着用したり、ゼッケンを付けたりといった具合だ。実は大ヒット曲「パパパ」は、「ももクロ」に似た彼女たちの奇抜な衣装やポーズが話題先行しヒットにつながった、などとし、朝鮮日報がウエブ版で「ももクロ」との比較写真を掲載し報じている。
さらに、13年11月には「ももクロ」が12年に使ったクリスマス用衣装のデザインを丸パクリしたとして批判を浴びた。この批判に対し所属事務所のクロムエンターテイメントは11月24日にメディア向けに声明を出し、クリスマス衣装というコンセプトならば似てしまうのはしかたのないことだ、と説明。度々騒動を起こすのは注目を集めることが目的の炎上マーケティングではないのか、という疑問には、
「イメージを毀損してまで炎上マーケティングを繰り広げる理由がない。むしろ毒になるだろう」
と反論している。
一方日本のネットでは、今回の盗作騒動は意図的に仕掛けられたものだと考えている人が結構いる。韓国でも有名な「ルパン三世」のテーマソングを制作者サイドが知らないはずはなく、そして、そっくりなのは冒頭の10秒ほどで、以降は全く異なる楽曲に仕上げているからだ。
また、パクリであることをこの楽曲「Lonely Christmas」内で白状しているというのだ。曲が1分ほど流れた後にラップのようなものが入れられている。何を言っているのかはわからないが、その部分はこう聞こえるという。
「パッ!パクレよ!Ready Go!!」
真相はやぶの中だ。