2013年の新規株式公開(IPO)は、前年に比べて10社多い58社となり、2007年以来6年ぶりの水準となる見通しとなった。
寿しなどの宅配のライドオン・エクスプレスが2013年12月3日にも東証マザーズに上場するほか、ネット会議システムのブイ・キューブや足利銀行を傘下にもつ足利ホールディングスなどが、12月中にIPOを予定している。上場承認から準備に約1か月かかるため、年内は58社で終えそうだ。
IPOの増加を支えたのは、「アベノミクス」を追い風に年初からの上昇率が5割を超える株式市場の好況。これまで上場に慎重だった企業がIPOに踏み出すケースが相次いでいる。
2014年は、人材派遣などのリクルートホールディングスや無料通話・通信アプリのLINEなどの上場が取り沙汰されており、活況が期待できそうだ。