韓国の女性アイドルグループ「KARA」が、日韓両国で2014年の活動予定が決まっていないとされ、解散のうわさまで流れている。5人のうち1人の脱退が確実になったこともあるが、K-POPそのものも曲がり角に来ているらしい。
神戸市内のライブ会場では、ファンら7000人のコールは止まず、メンバー5人が涙を流して…。報道によると、全国ツアー最終日の2013年11月24日は、KARA の5人がそろうラストであることを印象づける幕切れになった。
日韓関係悪化で、日本での活動難しく
KARAは2010年に日本でもデビューし、「ジェットコースターラブ」などのヒット曲を連発した。11年末には、NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした。しかし、日韓両国間で竹島問題が起きると、K-POPに一時の勢いがなくなった。KARAは、日本での活動も続けたが、13年9月にグループの分裂騒ぎを起こしている。
そして、今回の全国ツアーを持って、5人での活動は終わると報じられた。メンバーのニコルさん(22)は14年1月に脱退し、ジヨンさん(19)も4月の契約更新が決まっていない。韓国の所属事務所DSPメディアはKARAの解散はないとしたというが、14年の活動予定がまだ決まっていないという異常事態だと報じられている。
日本で契約しているユニバーサルミュージックでも、取材に対し、「日本での今後の予定は、現状ではありません」と認めた。14年の契約についても、「グループが今後どうなるのか分かりませんので、注視しているところです」とだけ言っている。
ただ、KARAが継続して活動したいとの意向を示しているとして、「解散はないのでは」との見方を示した。
とはいえ、日韓関係が悪化したままであることから、日本での活動は難しくなっているようだ。
日本でK-POPを支援している韓国の関係者は、KARAなどK-POP勢が日本のテレビに出演しにくくなったと明かす。
親日と見られ、韓国でもやりにくい?
「NHKは、公共放送として国民の反感を恐れており、出演を控え目にしているのではないかと思います。民放は、局によって違いますが、キー局は、クレームの電話もかかるうえ視聴率でもメリットがなくなって、呼ばなくなってきていますね」
2013年末の紅白も、2年連続でK-POPからの出演がなかった。ただ、この関係者は、音楽ジャンルとしては、日本でも定着していると主張する。
「紅白の時期は、まだ新鮮でマスコミ露出が多く、にわかファンが多くいました。しかし、今は、本当に好きなファンだけが付いています。KARAやBIGBANG、東方神起などは、ドームなどで数万人規模の動員をしています。質のいい音楽であれば、そのぐらいのファンが付くんですよ」
KARAが韓国でも予定がないとされるなど、日本で活動しているK-POP勢が韓国でもやりにくくなっていることはないかについては、こう言う。
「確かに、一部のファンには、親日だからという目で見て敬遠する人もいます。しかし、韓国でKARAなどが日本並みの人気にならないのは、日本で活動している時間が長いからだと思います。その期間は韓国での露出がなく、予備軍のアーティストに人気を取られてしまいますから」
とはいえ、韓国では、芸能人が「竹島」と日本名で言うなどすれば、バッシングの対象になることは認めた。KARAは、竹島問題のときに態度を保留して韓国で騒ぎになった経緯があるだけに、韓国で活動するにしても、不安要素はあるようだ。