JALは天文マニアの機長が企画、ANAは宇宙飛行士の講演つき
両ツアーはそれぞれに趣向が凝らされており、かなり気合いが入っている。
JALは、中学生の頃から徹夜で流星群を見に行くほどの天文マニアの機長が企画。東京理科大のチームと協力して、機内で専門家が解説する。ANAは、フライト前に宇宙飛行士の山崎直子さんと渡部潤一・国立天文台副台長が講演。渡部氏によるアイソン彗星関連本もプレゼントされる。
強気の価格設定にもかかわらず、かなりの人気だ。JALの値段は席の位置によって異なり、1人2万円~8万4000円。10月4日14時に売り出され、窓側の席は30分後には完売した。10月15日には、通路側の席を含む全145席が売れている。ANAは窓側から通路側までの3席を2人で使えるようにして9万9600円。10月3日14時の発売から15分で100席が完売した。
両社とも「まだ『可能性』の段階なので…。完全に見えないかどうかは、まだ分からない」と、ツアーを中止するかどうかは検討中。ANAは週明け12月2日をめどに、JALは12月3日午前中に方針を発表する。中止が決まった場合、代金は全額払い戻される。