高橋洋一の自民党ウォッチ
薬のインターネット販売、早急な見直しを 実は「9割は認められていない」のが実態だ

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アメリカ、イギリス、ドイツでは、一定ルールのもとで認められている

   厚労省は、薬のインターネット販売は危険だというが、科学的な根拠はまったくない。アメリカ、イギリス、ドイツなどでは、一般用医薬品のみならず医療用医薬品についても、一定ルールのもとでインターネット販売が認められている。

   こんなことは、誰でも知っているはずだ。医者から処方箋をもらって、医療用医薬品を買いに行っても、薬剤師からは医者以上のアドバイスを受けた人なんていないだろう。普通はただ医療用医薬品を受け取るだけだ。

   厚労省は、この現実があるのに、苦しい言い訳をしているが、それが全く滑稽だ。薬剤師には「第六感」があって、それが対面販売の必要な理由という。

   今の国会ではなかなか反対の声も上がりにくい。筆者を含めた有志は、11月26日に「医薬品のインターネット販売について早急な再検討を求める」という緊急提言を行った。この声が国会に届けばと願っている。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2005年から総務大臣補佐官、06年からは内閣参事官(総理補佐官補)も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。著書に「財投改革の経済学」(東洋経済新報社)、「さらば財務省!」(講談社)など。


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