元セゾングループ代表で、財団法人セゾン文化財団理事長の堤清二氏が2013年11月25日に死去した。86歳だった。
堤氏は1927年、西武グループの創業者である故・堤康次郎氏の妾(後に本妻)の子として生まれた。異母弟に西武鉄道グループ元オーナーの堤義明氏がいる。
54年に西武百貨店に入社し、55年から取締役店長を務めた。64年に康次郎氏が死去した後スーパーマーケットの西友を急展開、西武百貨店の渋谷進出、ホテル経営やリゾート開発に乗り出す西武流通グループ(現セゾングループ)を立ち上げるなどしたが、バブル崩壊で経営破綻し、91年に代表を辞任、2001年にグループは事実上の解体となった。
詩人・小説家として「辻井喬」の名前でも活躍。1994年に「虹の岬」で谷崎潤一郎賞、2004年には「父の肖像」で野間文芸賞を受賞した。