「テレビドラマ復権」は幻だった 視聴率1桁連発、「夫のカノジョ」なんと3%

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「口出ししすぎるテレビ局が番組をつまらなくしている」

   1990年代は「視聴率20%が当たり前」と言われていたテレビドラマだが、インターネットや携帯電話など多種多様なコンテンツの普及、生活様式の変化などで、今や「15%取れれば御の字」という空気になっている。

   低迷が続いたドラマ界に彗星のごとく現れた「半沢」の好調で、一部では「ドラマ復権だ!」と期待の声が上がっていた。

   13年8月22日付夕刊フジの、出版プロデューサー・高須基仁さんの連載「人たらしの極意」では、「プロダクションの力だけで学芸会風の素人演技を見せるアイドルをムリクリ出演させることが減ってきた」などの理由で、「『半沢直樹』をはじめとする本格派のテレビドラマに視聴者が戻ってきた」と書かれている。

   各テレビ局の9月の定例会見でも、「ドラマ低迷期は脱したかもしれないという感じがしております」(テレビ朝日・早河洋社長)、「こういう時代に40%を超える番組が存在することは、頑張ればできるということ」(フジテレビ・亀山千広社長)などのコメントがあり、各局のテレビドラマへの期待がうかがえた。

   しかし残念ながら、10月期のドラマは現時点で「復権」と言うには程遠い数字だ。やはりヒットする作品は「まぐれ」で、「ドラマ全体が上向き」とは言えないのだろうか。

   肥留間さんは「今後も『当たり前のこと』をやったドラマは成功するだろう」とした上で、「今はテレビ局が番組作りに口出ししすぎだ」と指摘する。「相棒」の東映や「ドクターX」のザ・ワークス、「リーガルハイ」の共同テレビなど、成功しているドラマには制作会社が大きく関わっているものが多いという。

   テレビ局のプロデューサーが制作にあれこれと口出しすると、下請けが何も言えない状態になり、やる気をなくし、結果面白い番組作りができない。テレビ局は「放送会社」に徹し、制作会社が作るものを信頼し、大事にするという姿勢が必要だと力説していた。

   ちなみに「家族の裏事情」12月6日放送回には、大人気のゆるキャラ「ふなっしー」がゲスト出演する。視聴者獲得の切り札になるだろうか。

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