仕事、休憩、会話など1日の全行動を丸裸 ウェアラブル端末導入で起きる恐怖の職場

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   メガネや腕時計のように身に着けるコンピューター端末、ウェアラブル端末がスマートフォンに代わって普及すると予想される中で、そうしたシステムをいち早く職場に取り入れた会社がテレビで紹介された。

   この会社では毎朝、160人の従業員に名刺型の端末を首から下げさせて誰と何分間話をしたか、どれくらい仕事に集中していたかなどのデータを収集し業績アップに繋げているのだという。ネットでは「未来の社会が恐ろしすぎる」などといった悲鳴が上がった。

いつ立ったのか座ったのか、いつどこに行ったのか、誰と誰が何分会話…

ウェアラブル端末で働き方が変わる?(画像はNHK「クローズアップ現代」サイト)
ウェアラブル端末で働き方が変わる?(画像はNHK「クローズアップ現代」サイト)

   ウェアラブル端末の特集を放送したのは2013年11月26日のNHK「クローズアップ現代」。ウェアラブル端末というのはメガネ型、腕時計型などがあり、音声などの操作で写真を撮影したり、その写真をネットで送信したり、メガネ型ならば現在見ている風景を、写真や文字で告知するといった仕様が開発されている。

   番組ではこのウェアラブル端末を職場に取り入れている会社や病院を紹介した。病院では手術の準備をするため器具や薬品を揃えるのが看護師にとって大変な仕事だったが、メガネ型のウェアラブル端末を装着することで、どこに何が収納されているかすぐ分かるようになった。また、間違った作業をしてしまった場合は端末が警告を出すため「医療の素人」でも準備ができるようになった、と説明した。

   そして、仕事現場で使っているという会社が紹介されるとネットでは「恐ろしい世界だ」「会社でのプライバシーは?」などといった悲鳴が上がってしまった。

   その会社は飲食店などに人材募集の広告を売り込むのが仕事で、毎朝160人の電話オペレーターに名刺を少し大きくし厚くしたような端末を配り装着させる。従業員一人一人の仕事、休憩など1日全ての行動を記録し、いつ立ったのか座ったのか、いつどこに行ったのか、誰と誰がどれくらいの間会話し、その会話が熱心なものだったのかどうか、どんな仕事をしてどれくらい集中していたのか、などすべての記録を集めている。

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