第64回紅白歌合戦の出場者が2013年11月25日に発表された。「アイドル戦国時代」と呼ばれる現代を表すように、白組、紅組ともにアイドルグループの出場が目立つ。
そんな中、モーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクト(ハロプロ)のアイドルは出場ならなかった。13年は特に「モー娘。人気再燃」などと盛り上がっていたこともあり、ファンは落胆し、他のアイドルに怒りをぶつけるような人もいる。
「一枠ハロプロに譲って」「国民にケンカ売ってんの?」
13年の紅白歌合戦は、白組は嵐、関ジャニ∞、SMAP、Sexy Zone、TOKIOとジャニーズから5グループ、EXILE、三代目 J Soul BrothersとLDHから2グループ。紅組はE-girls、AAA、Perfume、ももいろクローバーZと、48系列からAKB48、SKE48、初出場のNMB48が出場する。アイドルグループは全51組中14組と、かなり高い割合だ。
しかし、アイドルが名を連ねる出場歌手発表の中に、ハロプロ勢の名前はなかった。
発表後、ネット上では落胆するファンが続出。「落選、、、そんな、、、」「まじおわった」「残念だなー、いつも頑張ってるメンバーの姿を見てるから辛い」などと書き込まれた。
48系から3グループということに腹を立てたハロプロファンも多いようで、「正直一枠ハロプロに譲ってほしかった」「3つも出るとか国民にケンカ売ってんの?」「秋元組出しすぎ 共感する人はNHKにクレーム入れようぜ!」など、憤りの書き込みも目立つ。
1月には「紅白が目標」明言していた
モー娘。は1998年、デビューした年の紅白に初出場し、2007年まで10年連続で出場した。01年には松浦亜弥さん、02年は藤本美貴さんと松浦さん、03年は後藤真希さんと松浦さん、04年は後藤さんと松浦さんのユニットが別枠で出場し、「ハロプロで複数枠獲得」も成し遂げたが、05年から複数ユニットで1枠になり、08年にはついに「全滅」となった。
紅白から長らく遠ざかっていたが、13年は「モー娘。ブーム再来!」と盛り上がった年だ。1月のイベントでメンバーの鞘師里保さんが「今年の目標は紅白」と明言すると、それを後押しするかのように、同月発売のシングル「Help me!!」が3年8か月ぶりにオリコン週間ランキングで首位を獲得。4月、8月に出したシングルも立て続けに首位に輝いた。マツコ・デラックスさんらファンを公言する有名人が増え、8月は6年ぶりにテレビ朝日系「ミュージックステーション」出演も果たした。
℃-uteやJuice=Juiceなど他ユニットの躍進もあり、ハロプロ界隈の盛り上がりは確かだった。ファンが近年にない期待を抱いていた分、落胆も大きかったのかもしれない。