村役場「慰霊碑には関与していない。申請もない」
ところがこの事実を韓国紙が20日に報じると、日本のネットは大騒ぎとなった。特に、その報道では村も建立に関わっていると受け取れる内容だったため、「韓国側の主張に沿った碑を自治体が作るとは」などと唱える人が相次いだのだ。
突如日本各地からの「電凸」を受ける羽目になった村役場の担当者はしかし、村は建立には関与していなかったと強調する。そもそも、村有地である共同墓地への建立には村長の許可が必要だが、その申請も村側では受けていなかった。要するに「勝手に作られた」というのだ。
このことを理由に、猿払村は除幕式の中止を市民団体側に求め、ひとまず慰霊碑のお披露目は先送りに。
宙に浮いた格好の慰霊碑はどうなるのか。「もちろん、このままにはできません」と担当者は言う。協議はこれからだが、「改めて申請を出すか、移転するか」のどちらかを選ぶことになるそうだ。
なお、韓国・聯合ニュースでは「無許可」問題には触れず、あくまで上記の「抗議活動」などの圧力が除幕式中止の原因だとしている。