スイス、アルジェリア、ボスニア・ヘルツェゴビナなら「最高」
FIFAランクだけをみると、現時点で44位の日本より低いW杯出場国は、グループリーグで顔を合わせないアジア勢を除くと59位のカメルーンただひとつ。ほぼすべてが「格上」になる。とはいえ、ファンからすれば「少しでも勝てる可能性のある対戦相手」を望みたいはずだ。
サッカー専門メディア「サッカーキング」が11月21日、動画サイトの生放送で実施した「日本代表におけるブラジルW杯の最高の組み合わせ、最低の組み合わせ」の視聴者アンケートでは、「最高」の組み合わせとしてスイス、アルジェリア、ボスニア・ヘルツェゴビナが、また「最低」のカードはブラジル、チリ、オランダが選ばれた。スイスはシードの中で最も順位が低い。アルジェリアは過去に出場したW杯ではすべてグループリーグ敗退で、ボスニア・ヘルツェゴビナは初出場だ。これまで日本が大きく負け越しているブラジルやアルゼンチン、優勝経験のあるドイツやスペインといった国と比べるといずれも「歯が立たない相手ではない」という見方なのかもしれない。
日本代表は11月の欧州遠征で成果を上げた。オランダ戦では2点ビハインドから追いついて引き分けに持ち込み、ベルギー戦は「世界5位」を3-2で撃破するなど上り調子だ。相手がベストメンバーとは言えなかったかもしれないが、それを差し引いても、敵地で強豪を破った意義は大きい。2010年の南ア大会では直前の不振から「3戦全敗でグループリーグ敗退」を予想するサッカー評論家もいたが、カメルーンとデンマークから白星をもぎ取って決勝トーナメントに進んだ。たとえランキングが上位でも「大物食い」をする可能性は十分にある。
ザックジャパンの命運を左右する抽選会は、12月6日(日本時間7日深夜)に予定されている。