各社も巻き返しを図る
ローソンは12月10日から、店頭のコーヒーカウンター「マチカフェ」で、「イエローブルボン」と呼ばれる希少豆を使ったコーヒーを、240万杯の数量限定で販売。「対面販売」にこだわり、価格はMサイズ180円。接客レベルが高く、コーヒー知識が豊富なスタッフを認定する社内資格制度「ファンタジスタ」を設けており、来年からは「ファンタジスタのいる店」というプレートを掲げる。現在5500店舗のマチカフェを、来年2月末までに8000店舗に広げる。
ドイツ製のエスプレッソ抽出式マシーンを使用しているファミリーマートは、11月26日から、ブランド名を一新。従来のMサイズ(220ミリリットル、150円)にSサイズ(155ミリリットル、120円)を加えたほか、女性に人気の「カフェラテ」用に、トッピングパウダーを無料で提供する。
この分野で先行したのは、サークルKサンクス。専用のカードリッジを使用して1杯ずつ抽出する方式で、2009年から販売を始めた。今年6月からは、従来130円だった「オリジナルテイスト」を100円に引き下げ、巻き返しを図っている。
ミニストップも、全店展開したのは2009年からと早い。店内で抽出するが、1杯ごとではなく、購入者はポットから好きな量だけ注ぐセルフ方式だ。夏場には、ソフトクリームを入れたアイスコーヒー「ソフデコ」が人気となる。
月刊誌「日経トレンディ」は、今年のヒット商品の第1位に「コンビニコーヒー」を選んだ。今後もコーヒー販売を巡るバトルは激しさを増しそうだ。