米航空会社「乗ってから降りるまで」ネット接続OK 日本国内でもそう遠くない時点で可能に

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機内ではフライトモードに切り替える

   それ以外にもいくつかの制約がある。携帯電話やタブレット端末は、機内では一旦機内モード(フライトモード)に切り替えた上で、改めて無線LANが使えるように設定する必要がある。連邦通信委員会(FCC)が、上空から3Gや4Gなどの携帯電話回線経由で通信することを禁じているためだ。音声通話も引き続き禁止されている。

   それ以外にも、着陸時に視界が悪いときは、機長の判断で電子機器の利用が禁止されることもある。離陸前の機内ビデオが流れている時には、ビデオに注意を払うことも必要だ。ノートPCなどの重い機器は、離着陸時は座席の下や、座席上の棚に収納する必要がある。

   この新ルールが適用されるのは、現時点では米国の国内線のみだ。だが、太田昭宏国交相は11月1日の会見で、

「米国の趣旨を一度研究させていただきたい」

と前向きな姿勢を示しており、そう遠くない時期に日本国内でも適用されるとみられる。

   国内航空会社では、すでに日本航空(JAL)が成田-パリ線など国際線7路線で無線LANサービスを提供しており、14年夏には国内線でも開始する。全日空(ANA)でも国際線で同様のサービスを予定しており、通信環境の検証が済み次第、導入時期を発表するとしている。米国の規制緩和が日本にも波及すれば、国内の利用者にとっても便利になりそうだ。

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