仲が悪くなったわけではない?
昭恵夫人の奔放な発言や行動については、官邸周辺が手を焼いているとも一部で報じられた。
「原発反対」発言があった2013年6月には、官邸内に「アッキー部屋」が設けられ、女性官僚2人が昭恵夫人にファーストレディー教育を始めたという話も出ている。しかし、それでも発言などをコントロールできず、官邸周辺が困り果てているといった報道すらある。
安倍首相との関係については、お互いにすれ違いが多く、「仮面夫婦」のようになっているとの報道もあった。私邸に住んでいる安倍首相が、この1、2か月で首相公邸に泊まる回数が増えているとも報じられている。国会会期中ということもあるが、昭恵夫人が公邸に移るのを嫌がっているともされた。
「妻への降伏」と安倍首相が明かしたのは、コントロールができないことへの何らかのサインとみていいのか。
官邸に詳しい政治記者は、取材に対し、そう明かしたからと言って仲が悪くなったわけではないとみる。
「確かに、主義、主張は違いますが、自由な夫婦でお互いに束縛しないようにしています。昭恵さんはお嬢さま育ちの奔放な性格で、2人に子供もいないので、自由にしているだけだと思います。安倍さんは、優しい性格ですし、ある程度は仕方がないと思っているのでは。違う主義、主張を容認するところが、むしろ凄いところでしょう。政治家には、女性問題を抱える仮面夫婦もかなりいますが、安倍さんは、そんな話もなく仲がいい方だと思いますよ」
昭恵夫人が将来、政界に進出するかどうかについては、否定的な見方を示した。それは、政治家を辞めるよう進言するほど、安倍首相の大変な姿を見ているからだという。