ブログで特定秘密保護法案への反対姿勢を表明していたタレントの藤原紀香さん(42)が、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」日曜版の1面に登場し、様々な憶測を呼んでいる。
産経新聞は、藤原さんについて「『廃案キャンペーン』を繰り広げる共産党の応援団となった形」と論評するが、赤旗の記事には「特定秘密保護法案」の単語は1度も登場していない。藤原さんはブログで「どうしてこのように 書かれるのかとても遺憾に思います」と反発している。
主にチャリティー活動について話す
藤原さんは2013年11月24日付けの「しんぶん赤旗」日曜版の1面の左半分と3面前面にわたって登場。それぞれ「『知る』ことで人は動く」「信念持って発信し続けてきた」と見出しがついでいる。内容は、アフガニスタン、カンボジアなど世界各地で行ってきたチャリティー活動のことが中心だ。
なお、1面の右半分は、野中広務元官房長官や雑誌編集長が法案を批判する様子を特集している。
ところが、このインタビュー記事について、産経新聞は11月21日夜に配信した記事で、
「共産党の機関紙『しんぶん赤旗』日曜版24日号に女優の藤原紀香さんが登場し、特定秘密保護法案への反対を訴えていることが分かった」
「藤原さんはなおも『廃案キャンペーン』を繰り広げる共産党の応援団となった形だ」
と報じた。また、この記事では藤原さんがインタビュー中で、「特定秘密保護法案への反対を主張している」と報じており、その根拠は、インタビューの、
「ニュースを知らないことは一番危険だし、知らない間に国の大事なことが決まるなんてことにならないように、ひとりひとりがその事を知り、判断し、意見を出していく。そんな世の中になればいい」
という発言。だが、その直前には、
「私は自分の意見がこうだからみんなもそうして!などと書いたことはありません。何にしても賛否両論はあります」
とある。引用が文脈を適切に伝えていないとの指摘も出そうだ。