米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が、仲がよいとされる楽天のエース田中将大投手(25)について、テレビのインタビューで本音を語ったことが反響を呼んでいる。
「いや~、ちょっとみんなマー君持ち上げ過ぎじゃないかなと思いますけどねえ」。インタビューした野球解説者の工藤公康さんに、ダルビッシュ有投手がこう切り出す。
連勝記録より防御率が凄いと指摘
テレ朝系「報道ステーション」が2013年11月20日夜の放送で組んだ特集「ダルビッシュ有 田中将大を語る」でのことだ。
工藤さんが驚いて、24連勝した田中投手の印象について問うと、ダルビッシュ投手は、平然としてこう答えた。
「特別成長したとか、ここが変わったとか、ないですけどね、僕は」「24勝ってだけで、すべてを判断してはいけないですね」
ダルビッシュ投手が言うには、連勝記録はどの投手にも可能性があり、田中投手はラッキーだった面があるというのだ。つまり、味方打線の援護がなければ、先発投手は1点を取られただけで負けるため、田中投手はたまたまそれがなかっただけということだ。
とはいえ、田中投手には、注目しないといけない凄いところがあると言う。それは、防御率が1.27と驚異的な数字だったことだ。投手の実力そのものを反映しており、ダルビッシュ投手は「それが僕は一番いいと思います」と明かした。
田中投手が大リーグに移籍した場合においても、得意とする落ちる球のスプリットは有効な武器になるとした。「あのコントロールが維持できるんであれば、バッターはやっぱ振ると思います」。
一方で、ダルビッシュ投手は、それでも試練が待ち構えていると指摘する。