NHKが「韓流ブーム終わったのか?」放映 ネトウヨも韓流ファンも反発

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   ドラマ「冬のソナタ」を放送して「韓流ブーム」の火付け役となったNHKが、「韓流ブームは終わったのか?」というテーマの番組をオンエアした。

   ところがネトウヨからは、「韓流ブームなんか最初から無いからw」と叩かれ、韓流ファンからも「なに言ってんだ。すっかり定着してんだよ」と、どちらかも非難される珍しい状況になっている。

「冬のソナタ」放送から10年

   「冬のソナタ」をNHKが初めて放送してから10年が経過したのを機に、ニュース解説番組「時論公論」が、韓流ブームを振り返るとともに今後の日韓関係をテーマに扱った。NHK解説委員の出石直氏が出演した。

   韓流ブームが「日韓の相互理解、とりわけ日本人の韓国理解に大きく貢献」したとして、韓国を訪れる日本人がここ10年で約2倍になったことや、NHK放送文化研究所の調査(2010年)で、「韓国が好き(「どちらかといえば好き」を含む)」が62%と回答したデータをあげた。

   しかし、近年はブームに陰りが見えているといい、韓国映画の配給本数減少や、DVDの売り上げ低迷を指摘した。また、「言論NPO」が2013年5月に公表した「第1回日韓共同世論調査」の結果を引用し、韓国に「良い印象を持っている」または「どちらかといえば良い印象を持っている」と答えた日本人が約30%というデータから、「韓国に対して好意的な印象を持っている日本人がかなり減ってきている」と結論付けた。

   ここまでの内容は、データとともに韓流ブームの変化を追った内容だったが、ネトウヨは、「そもそもブームは存在しなかった」という立場で番組を批判している。

「は?終わるも何も・・・オタクのごり押しで無理矢理始めただけですよね?!」
「そもそも特に世間的にはそんなに話題になってないのにメディアがやたらゴリ押ししただけでしょ」
「終わりません 始まっていないものが終わることは不可能ですw」

   一方で韓流ファンからも、

「NHK 何これ。辛い。 終わってないよ。韓流。やめて」
「自分の中では全く終わってなーい むしろ、高まってきてる」
「なに言ってんだ。すっかり定着してんだよ」

などとブームは終わっていないという批判が浴びせられた。

みんなの党の和田政宗議員も批判

   さらに番組後半では、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の活動をはじめとする「嫌韓」現象にも触れ、日韓関係の冷え込みは「政治家、とりわけトップの責任が大きい」と出石解説委員は語った。

   日韓両国首脳が、新しい政権になってから正式な形で会っていないのは異常な事態であると言い、安倍総理大臣とパク・クネ大統領による歴史認識に関する発言を並べた。番組の最後には、両国民がお互いに必要としあうパートナーになりえるのかを決めるのは、国民一人ひとりであると締めくくった。

   もっとも視聴者の中には韓国寄りの番組内容と見る人もいた。オーストラリア戦争記念館での「旭日旗踏みつけ問題」を抗議したことで知られる、元NHKアナウンサーで、みんなの党の和田政宗参議院議員は、

「びっくり。さも日韓関係の悪化は日本が悪いかのような論調」
「これでは、NHKは基本的には中立的であるという私の論拠も改めなくてはなりません」

とツイッターで述べている。

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