シャープが台湾の製造業大手、鴻海(ホンハイ)精密工業との提携を一部解消すると、2013年11月21日付の日本経済新聞が報じた。両社は共同で進める計画だった中国事業を全面的に見直すと伝え、鴻海が四川省に計画していた液晶パネル工場への技術供与を白紙としたほか、スマートフォン向けの共同開発も断念したという。
一方、シャープはこうした報道を受けて、「(報道内容は)当社が発表したものではなく、個別企業とのビジネスに関してはコメントを差し控えます」とコメントしている。
シャープは2012年3月に鴻海グループとの資本提携を発表。携帯電話事業でも協業が検討され、中国では両社の協業によるスマートフォンも発売された。現在は、シャープ堺工場の運営会社、堺ディスプレイプロダクトを鴻海と共同で運営している。