元夫の事業失敗などがストレスに?
「家事や育児の負担は、みなが経験するものですので、そのようなことから発症するケースは少ないのではないかと思います。ストレスがいっぱいたまって声に出る症状なんですが、その人が得意でないことによるストレスが原因であることが多いと思います」
もえさんは、野菜ソムリエの資格を持ち、料理本まで出しており、得意の料理がそのままストレスになるとは考えにくい。IT実業家の元夫は、次々に事業を立ち上げては行き詰り、事業に夢中になってあまり帰って来なくなったとも報じられており、そうしたストレスによる発症の可能性はないのか。
駒沢メンタルクリニックの李一奉院長は、その可能性はあるとし、妻があずかり知らぬところでの事態にストレスをため込むことも考えられるとした。
失声症だとされたケースには、皇后陛下の美智子さまが1993年に突然声が出なくなったと報じられたことがある。病名や原因は明かされなかったが、当時は、週刊誌の皇室バッシングのためではないかと憶測を呼んだ。
厚労省の統計をここ数年見ると、失語症の患者は、調査した日に1000人ほど見られたが、失声症の患者はゼロだった。それだけ、よほどのストレスがないとかからない、珍しい病気だと言えそうだ。