宮崎駿、戦国時代を描いたマンガを披露 「映画化決定!」「引退は撤回」と盛り上がる

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   映画監督を引退した宮崎駿さん(72)がテレビのドキュメンタリー番組に出演し、自分のアトリエでマンガを描いている姿が映し出された。

   ネットではこのマンガが読みたいという声の一方で、絵コンテをさらに緻密に描いた画を見て、「やっぱり引退はウソ」「映画化するに決まっている」といった声が上がった。

   実は、スタジオジブリのアニメ映画のもう一人の巨匠、高畑勲監督(78)が2013年11月7日に行った新作アニメ映画「かぐや姫の物語」(11月23日公開)の完成報告会見で、宮崎さんについて「引退を撤回する可能性があるし、もしそうなっても全然驚かない」などと語り周りを驚かせていた。

アイディアや表現方法など、「出てくる蛇口が細くなってしまった」

   宮崎さんは2013年9月6日に都内のホテルで引退記者会見を開き、「これまで何度も引退すると言ってきたが今回ばかりは本当だ」と記者に話した。引退後は何をするのかは決めていない、などと語っていたが、引退発表についても「どうせすぐにカムバックするはず」と考える人が多かった。それは宮崎さんが大好きな映画製作から離れられるはずがない、という理由からだ。

   宮崎さんは2013年11月18日放送のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演した。「風立ちぬ」制作から引退宣言するまで、「なぜ愛してやまないアニメーションから離れたのか」と題したドキュメンタリーだ。

   放送では、引退を決意したのは「老い」だと強調した。集中して仕事に向かえる時間が短くなってしまったことと、アイディアや表現方法など、「出てくる蛇口が細くなってしまった」ため、満足のいく作品が出来上がるるかどうか分からない恐怖があった、などと説明した。出世作「風の谷のナウシカ」(1984年劇場公開)が完成したときも、全てを出し尽くしたため引退するつもりだった。番組では「面倒くさい!」とつぶやくシーンが何度も出た。そんなに面倒くさいなら辞めればいい、と言われるが、

「大事なことは面倒くさい。面倒くさくないところにいれば、面倒くさいが羨ましい」

と語った。つまり、面倒くさいことをしているのは幸せなことであり、「風の谷のナウシカ」以降も監督を続けてきたのはそうした思いがあったからだと語った。

   そして番組最後のシーンが流れると、見る人をハッとさせ、「また引退はウソだった」などと思わせることになってしまった。

武将が戦をしているようなシーンの漫画が…

   最後のシーンは引退記者会見を開いてから約2か月後の13年10月17日だった。「けっこう楽しくやっているだろ、オレ」と自分のアトリエで披露したのは、細かなタッチで描かれたマンガだった。武将が戦をしているようなシーンがあり、

「今までなかったものを描かないと意味がないよね。戦国ものなんて範疇に属さないものを描きたい」

と語り、デスクに向かってマンガの絵に着色する様子が映し出された。なぜこのシーンにハッとさせられたかといえば、宮崎さんの映画は宮崎さんの描いたマンガが基になっているからだ。「風の谷のナウシカ」は宮崎さんのマンガ連載後に映画化された。新作の「風立ちぬ」も自伝的なマンガだった。映画化するつもりはない道楽で描いたものだったが、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(65)に見出され、映画化に踏み切っている。番組に出てきたマンガは「映画になりそうもない道楽のマンガ」と紹介されたが、「風立ちぬ」と同じ道を歩く可能性がないわけではない。これを見てネットでは、

「映画化決定!」
「ぶっ倒れるまで現役だろうな」
「次が駿の引退作かもな。見にいかなきゃ」
「僕は長編を引退すると言っただけなんだけど?何か勘違いした人達が大勢いたみたいだけどwww とか言って平気で映画つくるよこいつは」

などといった書き込みが出ている。ひょっとして本当に新作映画の製作が発表される日が来るのかもしれない。

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