武将が戦をしているようなシーンの漫画が…
最後のシーンは引退記者会見を開いてから約2か月後の13年10月17日だった。「けっこう楽しくやっているだろ、オレ」と自分のアトリエで披露したのは、細かなタッチで描かれたマンガだった。武将が戦をしているようなシーンがあり、
「今までなかったものを描かないと意味がないよね。戦国ものなんて範疇に属さないものを描きたい」
と語り、デスクに向かってマンガの絵に着色する様子が映し出された。なぜこのシーンにハッとさせられたかといえば、宮崎さんの映画は宮崎さんの描いたマンガが基になっているからだ。「風の谷のナウシカ」は宮崎さんのマンガ連載後に映画化された。新作の「風立ちぬ」も自伝的なマンガだった。映画化するつもりはない道楽で描いたものだったが、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(65)に見出され、映画化に踏み切っている。番組に出てきたマンガは「映画になりそうもない道楽のマンガ」と紹介されたが、「風立ちぬ」と同じ道を歩く可能性がないわけではない。これを見てネットでは、
「映画化決定!」
「ぶっ倒れるまで現役だろうな」
「次が駿の引退作かもな。見にいかなきゃ」
「僕は長編を引退すると言っただけなんだけど?何か勘違いした人達が大勢いたみたいだけどwww とか言って平気で映画つくるよこいつは」
などといった書き込みが出ている。ひょっとして本当に新作映画の製作が発表される日が来るのかもしれない。