サムスンの競争相手は「100ドルスマホ」を売る「地場ブランド」
2013年9月に発売されたアップルの「iPhone 5c」は「廉価版」とのふれ込みだった。たしかに最上位機種の「5s」と比べて100ドルほど安くなり、米国では16GBモデルが2年契約で99ドルだった。しかし、日本では同じモデルが5万円程度で販売。中国でも733ドル(4488人民元)と、「5s(16GB)」(865ドル、5288元)やサムスンの「ギャラクシーS4」(850ドル、5199元)と比べてもそれほど安くない。
「iPhone」を、さすがに50ドルで売るのはかなり難しそうだ。
また、米グーグル傘下の通信機器大手モトローラは11月13日、スマホ「Moto X」の廉価版「Moto G」を発表。価格は179ドル(通信会社との契約除く)と、アップルの「iPhone5c」の約3分の1に抑えたが、「100ドル」は割れなかった。
日経ビジネスによると、新興国では中国の「Xiaomi(小米)」やインドの「Micromax」、アフリカの「TECNO」といった、通話と最低限の機能を備えた「地場ブランド」が台頭し、「100ドルスマホ」で販売を伸ばしているという。
サムスンにとっては、もはや競争相手はこうした「地場ブランド」なのかもしれない。