2013年7月の参院選に民主党から出馬して落選した鈴木寛元文科副大臣が11月19日、民主党を離党する意向をフェイスブックで明らかにした。
自らが支部長を務める参院東京都選挙区の「第二総支部」を解散するように党本部から指示を受け、解散に向けた事務作業終了にあわせて離党することにした。
解散の指示は党の規約に基づいたものだというが、鈴木氏は
「ルールを文言通り画一的に当てはめるのにこだわるのも、民主党らしいなあと内心苦笑」
ともつづっている。
参院選では「他党から何度もお誘いも受けて」いた
鈴木氏が落選した参院選では、民主党は東京選挙区で鈴木氏と大河原雅子氏の2人を公認。かなり早い段階で民主党の劣勢は明らかだったが、執行部は候補者の一本化に踏み切れず、公示のわずか数日前まで大河原氏の公認を取り消さなかった。
大河原氏は無所属での出馬を強行し、菅直人元首相は大河原陣営を応援。党内では「票を分散させて共倒れを招いた『戦犯』で万死に値する」との声も出ていた。
だが、鈴木氏は菅元首相を念頭に置いた「党員資格を停止されていた最高幹部」については「感謝の気持ちはあっても、恨む思いはありません」と述べるにとどめた。
また、参院選では「他党から何度もお誘いも受けて」いたが、「党が隆盛のときはお世話になりながら、落ち目になった途端に逃げ出すのは仁義にもとる」として、あえて民主党からの出馬を選んだことも明かした。