伊藤博文を暗殺した安重根(1879~1910)の記念碑建造計画をめぐり、韓国の朴槿恵大統領は2013年11月18日、訪韓した中国の楊潔チ国務委員に対し、計画が順調に進んでいることへの謝意を表明、歴史問題に対する中韓の緊密をアピールした。記念碑は6月に北京で習近平国家主席と首脳会談した際に朴大統領が提案したもので、暗殺現場となった中国・ハルビンに建造予定。安重根は韓国では「義士」と称されている。
一方、菅義偉官房長官は19日の会見で、安重根は「犯罪者」との立場を韓国政府に伝えてきているとし、建造計画は「日韓関係のためにならない」と不快感をにじませた。