日産と三菱自がEV共同開発 トヨタ、ホンダ静観、独メーカーは参戦へ

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ゴーン社長「他メーカーの参入は歓迎」

   もちろん、FCVは水素スタンドなどインフラ整備が必要で、EVと同じく、一気に普及が進むとは考えにくい。事実、ここに来て風向きが変わる兆しもある。これまでEVに懐疑的だった欧州メーカーがEVの開発に力を入れ始めたからだ。独フォルクスワーゲンは9月のフランクフルトモーターショーにゴルフのEV版「eゴルフ」を参考出品。「2018年までにEVでトップを目指す」と宣言した。独BMWも量産EV「i3」を発売する予定だ。フランクフルトモーターショーで日産のゴーン社長は「他メーカーの参入は歓迎だ。私たちが数年前に思い描いた方向に世界が向かっている」とコメントした。

   世界的にEV販売で先行する日産と三菱自が、EVを共同開発するメリットは大きい。とりわけ、リコール問題以降、国内販売が苦戦する三菱自にとって、日産やルノーと基幹技術を共有し、世界的な販売網を活用できる意義は大きい。三菱自の益子修社長が「ルノー・日産との共同プロジェクトによって、さらなるメリットがもたらされることを願っている」と語っているのは本音だろう。EVかFCVか、ポストHVの本命は見通せないが、メーカー間の覇権争いが激しくなるのは間違いない。

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