米フロリダ州で、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)元選手の男が、交際相手への暴行容疑で逮捕された。
警察官が着用していた「目線カメラ」が容疑者を取り押さえるまでの一部始終を克明に記録していたが、この映像が「とくダネ!」(フジテレビ系)でも放送された。生々しさにショックを受けた視聴者が多かったようで、ネット上では「エグ過ぎ」「朝からこんなの放送するなよ」といった声が上がっている。
警官の銃弾は腕に1発、尻に4発命中
2013年11月15日放送の「とくダネ!」ニューヨークからの最新情報コーナーで、米国で犯罪者が逮捕後に警察に言い掛かりを付けて訴訟を起こすケースが後を絶たないというニュースが伝えられた。
正当性を証明するため、警察官のメガネに「目線カメラ」を取り付け、逮捕までの一部始終を記録しておく警察が増えてきているという。
今回とくダネ!はフロリダ州の警察が公開した逮捕時の映像のノーカット版DVDを入手したとのことで、その映像が流された。
事件が起こったのは現地時間13年9月25日の深夜3時頃だ。「自宅で息子が暴れている」という母親からの通報を受け、パトカー4台が現場に向かった。
男は交際相手の女性を人質に自宅に立てこもっていて、警察官が銃を構えながらドアを蹴破って突入すると、下着姿の女性を羽交い絞めにした下半身裸の男が寝室に逃げ込んだ。警察官が徐々に距離を詰め寝室に入ると、ベッドに仰向けになった男が女性に大きなナイフを突きつけ暴れている。制止を無視して男が女性の胸にナイフをかざした瞬間、警察官は男に向かって6発の銃弾を放った。
銃弾は男の腕に1発、尻に4発命中。1発は女性の腕に当たってしまった。カメラには男の体から鮮血が流れている様子も記録されていた。
シリアの処刑映像放送の際も批判されていた
ネットで番組を実況していた視聴者からは、「血があああああ」「グロすぎる…」「朝からこんなの放送するなよ」「銃弾撃つ瞬間からなんなら撃たれた箇所モザイク無しって、ちとエグ過ぎやしないか」「お尻にモザイクかけて流血部分にモザイクかけないってなんなの…」など、映像が不快だったという感想が相次いで書き込まれた。
とくダネ!では13年9月にも、シリアで反体制派が政府軍兵士を処刑した映像を放送し、「朝から見る映像じゃない」「気分悪い」など批判の声が上がっていた。
米国では殺人事件の被害者や戦闘での死者などの写真や映像がモザイクなしに公開されるのは珍しいことではないが、日本では視聴者への配慮などのため避けられる場合が多い。やはり慣れない人にとってはショックが大きいようだ。