バブル以来の軽スポーツカー戦争 ホンダとダイハツが市販へ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ダイハツ「コペン」はFF?

   一方、ダイハツは2012年に生産を中止した2シーター・オープン「コペン」を復活させる。こちらもメカニズムの詳細は不明だが、前作同様、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトになるとみられる。この点は本格スポーツカーのホンダS660とは対照的で、コペンは走行性能よりもスタイルを楽しむスペシャリティーカーに近い。事実、ダイハツは「樹脂外板をカバーケースのように脱着でき、自由に着せ替えられる」としており、「今まで経験したことのない、走る楽しさ、持つ楽しさを極限まで追求したモデルだ」という。

   日本国内ではバブル末期の1990年代初頭、軽の本格スポーツカーが次々と登場した。ホンダビート、スズキカプチーノ、オートザム(マツダ)AZ-1などだ。いずれもバブル全盛期に開発され、1989年のモーターショー参考出品を経て市場に投入された。軽の枠内で最高の理想を求めたスポーツカーで、一世を風靡した。これらのスポーツカーが姿を消した後、2002年にデビューし、長く孤高を保ったのが前作のダイハツコペンだった。

   その意味で、軽のスポーツカーが相次ぎ市場に投入されるのは、20年ぶり2回目ということになる。この間、自動車を取り巻く環境は変わったが、スポーツカーを維持費の安い軽で所有するメリットは大きい。若者だけでなく、子供が独立したシニア世代の夫婦にも軽のスポーツカーは似合うだろう。ホンダとダイハツが成功すれば、スズキが名車カプチーノを復活させる可能性だって夢ではない――ファンの間では、そんな期待も高まる。

1 2
姉妹サイト