たむけん「当てるのはわいや!」 「BIG」1等10億円に興奮

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   サッカーくじ(スポーツ振興くじ、toto)の「ビッグ」で、国内のくじ史上最高額となる1等10億円の当せん金が設定された。

   宝くじの売り上げが近年低迷しているのとは対照的に、サッカーくじは好調を維持している。「10億円効果」で、さらに購入者を呼び込みそうだ。

9~10月に「1等6億円」2口が5回中4回出ている

「1等10億円」ののぼりがはためく「ビッグ」販売窓口
「1等10億円」ののぼりがはためく「ビッグ」販売窓口

   「ビッグ」は1口300円のくじで、サッカーJリーグJ1とJ2の計14試合の試合結果が対象となる。だが試合の勝敗、引き分けを予想する必要はなく、購入時にコンピューターによって無作為に予想された結果がくじに印字される。言わば完全に「運任せ」だ。Jリーグに詳しい人なら、試合の組み合わせによっては「こんな予想はあり得ない」と思う内容が出てくるかもしれない。だが、逆にサッカーの知識が乏しくても気軽に買える、とも考えられる。

   1等10億円となるのは、2013年11月10日~23日に発売される「第652回」が対象だ。通常ビッグは1等当せん金が最高3億円なのだが、前回に1等当せん者が出なかったり配当金が余ったりした場合に次回に繰り越される「キャリーオーバー」が発生すると、最高6億円となる。10月18日に改正スポーツ振興センター法が施行され、1等当せん金の最高金額の引き上げが可能となったため、今回1回限りの「1等10億円」が実現したようだ。

   「toto」公式サイトによると11月13日夕方時点で、キャリーオーバーは約71億4000万円発生と表示されている。また1等当せん金の原資となる「1等配当金総額」は78億2000万円を上回っている。この総額が高ければ高いほど10億円のチャンスが広がる。

   専用の販売窓口に行って、口数を告げるだけで買える。加えてコンビニエンスストアの端末やインターネットでも購入できる利便性もあり、ビッグを含むtotoの売れ行きは上々だ。2012年の売上金額は前年比11.1%増となる844億円で、史上3番目に多かった。2013年10月22日までに1等当せんは258本出ている。最近では、9月3日発表の第650回から10月1日発表の654回までの5回中4回で「1等6億円」が2口出ている。11月12日に発表された第660回でも、6億円が1口あった。

「年末ジャンボ宝くじ」も前後賞と合わせ7億円

   ビッグに対抗するように、11月22日から発売される「年末ジャンボ宝くじ」は1等賞金が増額されて5億円、前後賞と合わせると7億円となりこちらも「宝くじ史上最高額」となる。大盤振る舞いとなるが、それでも「10億円」のインパクトにはかなわない。

   インターネット上でも話題だ。ツイッターを見ると、お笑い芸人のたむらけんじさんは11月13日、「10億円BIG買ってやりました! 日本最高額!当てるのはわいや!」と息巻いていた。ほかにも、いつもは1口しか買わないが今回は口数を増やすとの声や、「当たる気がするから今のうちに仕事辞めておくか」と冗談にも聞こえるつぶやきなどが見られる。「10億円」にわいていることは確かだ。テレビの街頭インタビューでは、10億円当たったら「住宅ローンを返す」「ハリウッドスターを共演させて自分が主役の映画をつくる」と大きな夢を語る人もいた。

   11月7日放送の情報番組「ひるおび」(TBS系)では、売上金の使途が紹介された。例えば2020年開催が決まった東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設費や、メダリストの育成費に一部が充当されるという。現在では、2014年のソチ冬季五輪でメダル獲得が有力視されているスキージャンプ女子の高梨沙羅選手や、自身の名を冠した技を編み出した体操男子の白井健三選手らが支援を受けているそうだ。

   国税庁が2013年9月に発表した、2012年の1人当たりの平均給与は408万円で、10億円という金額は実に「245年分」に当たる。巨額すぎてピンとこない気もするが、「もしかしたら」と夢が膨らむのは間違いない。

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