日本銀行が2013年11月13日に発表した10月の国内企業物価指数(2010年平均=100、速報値)は102.5と、前年同月比で2.5%上昇した。7か月連続の上昇で、2008年10月(4.5%上昇)以来5年ぶりの高い伸びとなった。
2012年秋からの円安進行に伴う輸入品の価格上昇が物価を押し上げた。
全820品目のうち、前年比で上昇した品目は365、下落した品目は337。2か月連続で上昇した品目数が下落品目の数を上回った。内訳は石油・石炭製品が12.7%上昇したほか、鉄鋼や製材・木製品の価格も上がった。足元の景気回復基調を背景に、自動車関連の需要が旺盛なことや首都圏を中心にした再開発に伴う住宅投資が活発なことも物価上昇を下支えした。
企業物価指数は出荷や卸売り段階など企業間で取引する製品の価格水準を示す。