「納期は命より重い」が合言葉の工場で悲惨な死亡事故 「安全第一だろ!」と批判殺到

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取材に「担当者は出張中。失礼します」とピシャリ

   この一文は10月29日に更新された実績紹介のブログに書かれていたものだ。「納期厳守」を比喩的に表しているようだが、その前には「短納期品の為に、バタバタしましたが品質に問題なく対応することができました」という記述もあり、何よりもスピーディーな納品を心掛けているようだ。「短納期対応」はグループ全体の強みのようで、サイトには「『一人多台持ち』を基本とした生産管理」で省力化、無人化を図っているとの説明もある。

   とはいえ、大切なのは「納期厳守」や「スピード」より「従業員の安全」であることは言うまでもない。今回の事故では安全対策が十分だったかどうかも分かっておらず、インターネット上では「納期を守る為に安全管理を第一にするのが至極当然」「本当のブラックってこういう処の事いうんだよなぁ」「この会社は人命より利益を優先するんだな よし覚えた」などと、批判的な意見が相次いだ。

   同社はこうした騒ぎを受けてか、「合言葉」記事を削除したようだ。現在は「Web Archive」に保存されたキャッシュでしか閲覧できない状態になっている。詳しい事情を聞くため「パイテック」に問い合わせると「担当者が出張中なので、こちらからは何もお答えできません。それでは失礼します」とほとんど一方的に電話を切られてしまった。また、桜井鉄工所でも「責任者がいないので、ちょっと分からないです」と言うのみで、それ以上の話を聞くことはできなかった。

   しかし、削除後も批判は鳴り止んでいない。同時に同業者からも「わたし製造業だけど、マネージャ以上は納期に関して同じ意識を持ってると思うよ」「俺の勤め先もコレに似てる。正直しんどい」と、同社のケースが例外ではないという悲痛な声もあがっている。

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