「植毛は、衣装のようなカツラと違う」
これに対し、植毛については、「美容整形と同じだから経費ではない」というのが通説だと、岩松正記さんは言う。つまり、植毛は、プライベートな時間は外せる衣装のようなものではないため、よほどの理由がないと経費と認められないというわけだ。
公認会計士の高橋善也さんもブログで、カツラと植毛は、一般的には似た者同士と思われているものの、税務上は、同様な違いがあると指摘した。カツラは衣装とみられても、植毛は衣装とみられないということだ。ただ、実務に通じていないと、税理士でさえも即答は難しいとしている。
芸能人の場合は、プライベートまでマスコミに報じられており、植毛なども仕事に必要と主張することはあるかもしれない。
もし経費だと主張するとしても、植毛に7年間で7000万円以上も費やすことは芸能界ではありうることなのか。
スポーツ報知の記事によると、ある著名な美容整形外科に聞いたところ、毛を1000本植えると、高額な治療では100万円余もする。ネット上で調べても、その前後はする場合もあるようで、日本人の平均ともされる約10万本の頭髪をすべて植毛したとすると、1億円ほどかかる計算になる。とはいえ、どこまでお金をかける芸能人がいるのか、実態は不明だ。