ミクシィ社長、IT系メディアに批判される 決算会見で「SNS企業が『つながり』絶った」

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囲み取材を拒否、質問を無視して立ち去る

   企業の決算会見では、会見後も登壇者が会場に残って記者の質問を受け付ける「囲み取材」が行われることが一般的だ。だが、今回の会見ではこの囲み取材が行われず、朝倉社長と荻野CFOが記者からの質問を無視する形で会見場を後にした。各社は相次いで、この対応を批判している。

   CNETは、ミクシィが「全ての人に心地よいつながりを」というミッションを掲げてきたことを引き合いに、「『つながり』を断ったミクシィ」という見出しを掲げた。東京IT新聞は、

「外部に対する説明不足が目立ったが、社内に対しても十分に説明できているのだろうか」

と指摘。「IT戦士」として知られる岡田有花記者は、古巣のITMediaに寄稿した記事で、

「記者は長年ミクシィの決算会見に出席しているが、社長が囲み取材を拒否し、質問を無視して立ち去ったのは初めて。『すべての人に心地良いつながりを提供する』とうたうSNS企業の社長が、記者たちとのつながりを拒否した格好で、取材陣には強い不信感が残った」

と不快感をぶちまけた。

   また、会見場がセミナールームだった点も問題視された。人事異動を言い渡された社員の新たな職場がセミナールームだからだ。会見の日には、セミナールーム勤務の社員には特別休暇が与えられた模様だが、この点を東京IT新聞では

「説明会の開催程度で休暇となるということ自体が『通常の人事異動』で配属される部署ではないことを証明しているようなものだ」

と指摘している。

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