「毎朝どんよりした気分にさせているのではないかと・・・」
映画・舞台情報のフリーペーパー「Choice!」のインタビューで「その人の人生を一生懸命考えて、こんな人だったらこういう喋り方するなとか考えていく」と役に向き合う姿勢を語っていた。「和枝効果」で、演じるキムラさんまで憎々しく見えてしまっている人も少なからずいるようだが、11月11日に生出演したNHK「スタジオパークからこんにちは」では、穏やかな表情で「和枝」についての思いを語っていた。
上品な桃色の着物で登場し、「毎朝起きて皆さんをどんよりした気分にさせているのではないかと思って」と申し訳なさそうに話し始めた。春に台本を手にした際には、和枝のキャラクターに衝撃を受け、思わず「えっ」と口に出してしまった。「こういう役は徹底してやらなきゃと思いました。がんばっていじめて、きちっと役目を果たそうと」とプレッシャーを感じながらも覚悟して臨んだと明かした。まわりのスタッフが面白がってくれたことが救いだったとしながらも、演技に熱が入ると「め以子は明るくエネルギーがある人なので、こたえないから腹が立ってくる」とも打ち明けた。
共演する杏さんは「キムラさんがいると現場が明るくて楽しい。笑うときは少女のようです」とキムラさんを慕う。脚本家の森下佳子さんは「ひとつひとつの演技に込められている熱量は並大抵のものではない。別に笑ってもいいんですよ、というサインを送りつつ、和枝の大マジさをブレずに演技するキムラさんは、まさに『匠』」と評し、これにはキムラさんも恐縮していた。
番組で印象が変わったという人も少なくないようで、ネット上には「輝いて素敵なヒトだったぁ~」「スタジオパーク見てからだと、キムラ緑子さんと和枝さんが同じ人に見えない」「本当はやさしい人だから、がんばって見続けよう」「ご本人、ほんとに可愛らしくて素敵」といった感想が出ていた。
なお、11月7日のブログでは「和枝の出演はひとまずおわっております みなさま、もうしばらくのご辛抱だっせ とはいえ、当のあたしは緊張の日々から離れて少しさびしいのですよ」と、撮影がすでに終了していることも明かしていた。ちなみにオフの日は、屋上に寝転がって空をじっとみたり、公園で大きな木に抱きついたりして気分をリフレッシュしていると、株のデイトレに忙しい和枝のイメージとは似ても似つかぬコメントをしていた。