9月の経常収支、5873億円の黒字 4~9月期の貿易赤字は過去最大

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   財務省が2013年11月11日に発表した9月の国際収支(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は5873億円の黒字だった。黒字は8か月連続で、黒字額は前年同月と比べ14.3%増えた。

   1985年以降では、9月としては最大の貿易赤字だったが、所得収支の黒字も最大となり、経常収支では黒字を維持した。貿易・サービス収支は9763億円の赤字。赤字は18か月連続。

   一方、4~9月期の経常収支は、3兆548億円の黒字だった。前年同期より10.7%増え、6半期ぶりに増加に転じた。ただ、貿易・サービス収支は5兆4511億円の赤字。半期ベースでは5期連続の赤字で、過去最大の赤字だった。このうち貿易収支は4兆6664億円の赤字で、これまで最大だった12年度下期(4兆2478億円の赤字)を上回り過去最大を更新した。

   輸出額は9.2%増。米国向け自動車や中国向けの有機化合物などが増えた。輸入は14.5%増。原粗油や液化天然ガス(LNG)などの輸入に加え、半導体等電子部品などの輸入も増えた。サービス収支は7848億円の赤字だった。

   円相場は1ドル98.84円で前年同期比24.5%の円安水準。

   所得収支は19.6%増の8兆9950億円の黒字。企業によるこれまでの海外投資に円安効果が加わり、海外事業による子会社などからの配当金受け取りや、証券投資による配当金や債券利子の受け取りが増えた。

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