グッドデザイン大賞候補「Googleマップ」を政府が異例の「却下」 独島表記問題は「関係ない」、本当の理由があった!

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   優れたデザインを表彰する「グッドデザイン賞」で毎年注目を集める「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」が、2013年度は異例の「該当なし」となった。投票でトップになった地図サービス「Googleマップ」について、政府が交付を見送ったためだ。

   ネット上では竹島や尖閣諸島などの「外国名表記問題」が影響したのではないかという見方が広がっているが、経産省は「政治的側面は切り離して評価している」と否定する。

異例の事態に「特別賞」を緊急設置

   「グッドデザイン賞」は優れたデザインを推奨する制度として1957年に創設された。デザイナーや建築家などによる審査委員が審査を行い、工業製品からサービスまで応募の中から毎年約1000もの「デザイン」が選ばれている。賞の頂点にあたる「グッドデザイン大賞」はグッドデザイン受賞者や一般も加わって投票を行い、最も票を集めたデザインを政府に大賞候補として申請する仕組みになっている。

   投票の結果、2013年度はグーグルの地図サービス「Googleマップ」がトップに選ばれた。これを受け、主催の日本デザイン振興会が政府に申請したのだが、政府はこれを認めなかった。政府が大賞に同意しなかったのは初めてのことだ。

   2013年11月8日、日本デザイン振興会は公式サイトで「最も優れたデザインとは認めがたい」という政府の判断を受けて「該当なし」の結論を下したと説明。「ご投票いただいた皆様にとっても、また振興会にとっても、残念なこと」とコメントを出した。その上で、大賞を逃したGoogleマップには「グローバルデザイン2013」という特別賞を贈る異例の措置をとった。広報担当者によると、「同賞はGoogleマップのために新設したものなので、来年度以降については未定」だという。

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