「割引セールはマーケティングコスト」
こうした楽天の説明に、インターネットでは不正表示をした業者の「名前をさらしたほうがいい」「やっぱり、おいしい話はない」といった、怒りと落胆がまじった声が寄せられている。
半面、そもそも「77%OFF」という大幅な割引に無理があったのではないか、との声もある。ネット販売でなくても、セール商品は店の利益を還元したもの。しかも70%OFF、80%OFFともなれば、型落ちだったり、在庫処分だったり、となにかしらの曰くつきの商品でもおかしくないくらいの負担になる。
楽天市場の出店業者が、「ただ利益を減らすだけの安売りセールには応じたくない」と考えても不思議はないし、儲けが少ないなかでなんとか利益を出そうとしたのではないか、店舗に過剰な負担がかかったのではないのか――という想像もできる。
楽天は、「セールへの参加や出品する商品については事前に、わたしどものECコンサルタントと相談しながら、各店舗が戦略をもって臨んでもらっています。店舗にとって『77%OFF』はかなりの負担になりますが、わたしどもが費用を負担することはありません。(日本一の)お祝いの意味合いもありますが、ふだんからセールの割引分は新規顧客などのマーケティングコストとして考えていただいています」と説明している。