サッカー日本代表チームの2014年FIFAワールドカップ用の新ユニフォームが「旭日旗」をデザインしたものだとして韓国中が大騒ぎになっている、などと韓国最大の日刊紙・朝鮮日報を含む複数の韓国メディアが報じた。
日本ではまだ新ユニフォームの発表はされておらず、スペインの専門サイトが写真入りで紹介したことが発端になっている。日本のネットではこの新ユニフォームの写真を見て、どこの何が「旭日旗」なのかわからない、という人がほとんどだ。「ばかじゃないの」「面倒な連中だなぁ」などと呆れたとのコメントが多数出ている。
制作したのはアディダス「世界を戦争の恐怖に追い込んだ両当事者」!!
日本サッカー代表の新ユニフォームを写真入りで紹介したのは、サッカーユニフォームの新作などを中心に掲載しているスペインのスポーツサイト「todo sobre camisetas」で、14年ブラジルW杯用のシャツとしてスペイン、ブラジル、コロンビア、ロシアなどと一緒に掲載されている。
朝鮮日報の2013年11月6日付けのウエブ版は、スペインのサッカーユニフォームのサイトに日本ワールドカップ代表チームが着用するユニフォームのデザインが流出した、と書いた。このデザインを見て韓国では「日本帝国主義」の象徴の旭日旗をモチーフに製作されたという解釈が出て、真偽をめぐってネチズンたちの間で論争が起きている、のだそうだ。
新しいデザインは一見、ブルーの布地に赤い袖、白い肩のラインという従来のユニフォームのようだが、目を凝らすと、左胸の日の丸と日本サッカー協会のエンブレムを中心に太い線が四方に広がっている。このため旭日旗を連想させる、という解釈なのだそうだ。
韓国の別のメディアは、あれほど抗議をしてきたのに日本は何の措置も取らなかった、「恐れていたことが、最終的に行われてしまった」などと報じ、「日帝戦犯旗」のユニフォームがブラジルW杯に登場することを止めさせよう、などと呼びかけた。また、日本代表のユニフォームを製作したのは第二次世界大戦のもう一つの主人公、ドイツのアディダスであり、世界を戦争の恐怖に追い込んだ両当事者がパートナーとなっている、などと書いた。
旭日旗は明治時代から第二の国旗として存在していて、現在も自衛隊をはじめ様々な場所で掲揚されている。同じようなモチーフのデザインは世界のあちこちにあるが、韓国では「日帝の象徴」「戦犯旗」として反発する向きが多い。ナチスドイツの「ハーケンクロイツ」と同じとみなしているそうだ。