「偽装、誤表示とは考えておりません」
フレンチの巨匠、ジョエル・ロブション氏の名を冠したカフェで提供されていたのは、「フレッシュジュース」ではなく100%のフルーツジュースだった。同店を運営するフォーシーズに取材したところ、広報担当者から「百貨店からは『誤表示』と発表がありましたが、当社としては偽装、誤表示とは考えておりません」と予想外の回答が返ってきた。
同店ではもともと「手しぼりジュース」を提供していたが、今年6月には100%ストレートジュースの「フレッシュジュース」に切り替えた。商品名の「フレッシュ」は「新鮮でおいしい」という意味で使っていたといい、「フレッシュジュースの注文があった際には、お客様から質問がなくても、紙パック容器の100%ストレートジュースだということをお伝えしてきました」(広報担当者)という。
フレッシュジュースについて、景品表示法に基づく公正競争規約では「客観的根拠に基づかない『フレッシュ』などの表示は不当表示に該当する」としている。帝国ホテルやザ・リッツ・カールトン大阪でも同様の問題が指摘されていたが、同社が東京都生活文化局に表示について確認したところ「抵触する部分はない」という見解だったいい、偽装、誤表示の疑惑を突っぱねる。現時点ではこの件に関する発表の予定はないという。