サッカーJ3リーグに昇格予定のFC琉球の選手2人が、試合中などにツイッターで監督批判と取れる発言をして、ネット上でサポーターらから非難が相次いでいる。FC琉球では、2人の処分を検討している。
選手の1人は、ヴェルディ川崎時代にJリーグ連覇も経験したベテランMFの永井秀樹選手(42)だ。
元ヴェルディの永井秀樹選手らがツイート
永井選手はまず、2013年10月26日にJFLのリーグ戦でツエーゲン金沢に0-5で敗れたことを受けて、この日夕にツイートした。「必然的な敗北」だったとし、その理由を次のように挙げている。
「毎試合、もっと言うと日々のトレーニングから細部にまで拘りやり続けることを疎かにし勝ち負けに一喜一憂する丁半博打でやってきたツケが出た」
さらに、FC琉球内で31日に行った紅白戦後も、金沢戦の教訓が生かされていないとツイッターで嘆いた。「残念ながらメンバー変更含め大きな改善も無く、いつも通りBチームにゲームを支配される展開」だったというのだ。そのうえで、「所詮紅白戦と現実を認めない人間もいるが現実こそ真実。神様は見ている」として、薩川了洋監督(41)批判とも取れる発言をしている。
京都サンガから移籍した若手FWの上里琢文選手(23)は、永井選手の発言を続けてリツイートし、11月2日にこうツイッターで発言した。
「身体中ボロボロや~ しかし、基準がわからん!!」
3日に行われたYSCC戦では、ベンチ外になり、試合中にスタンドでツイートを始めた。前半は0-1で負けていたものの、自分たちが築き上げたというBチームのメンバー3人について、「めっちゃいい(^-^)/ 久しぶりに内容勝ってる試合してる!!」と称賛した。そして、ハーフタイムでうち2人の交代が告げられると、「謎!!(笑)」と薩川監督采配に疑義を差しはさんだのだ。
一連のツイートについて、FC琉球サポーターらからは、次第に非難の声が強まってきた。
処分などは、近くホームページ上で発表
サポーターらのブログやツイッターでは、「所属選手が試合中に監督批判ツイートするなど言語道断」「内輪の話はみっともないから中でやってくれ」「チームがバラバラじゃねーか!」などと次々に書き込まれている。
2選手に対しては、「きちんと観客の前で弁明して下さい」といった声があった。FC琉球に対しては、2人の処分を求め、フロントの監督責任を問う意見も出ている。
こうした声に対し、2人は2013年11月6日夕現在、ツイッターなどで何も発言していない。一方、FC琉球事務所の広報担当者は、一連のツイートについて問題発言だと考えて、2人に事情を聞いていることを取材に明かした。2人は、この日の練習には参加していないという。
2人がどう説明しているかなど、話し合いの内容については、コメントできないとした。2人の処分なども検討しており、今後についてどうするか話し合っているという。その内容については、近くホームページ上で発表するとしている。
事務所によると、FC琉球は、ここ数年で観客数が少しずつ増えているが、13年は前年とあまり変わっていないという。19日のJリーグ理事会でJ3リーグ加入が正式に決まる見込みだが、6日現在でJFLの18チーム中10位に留まっている。あと3試合があるが、上位進出は厳しい状況だ。