次男が窃盗容疑で逮捕されたことを受け、2つの情報番組の司会を降板したみのもんたさん(69)だが、批判的な報道は全くおさまる気配を見せていない。
そんな中、みのさん自身が新聞社系の週刊誌2誌に登場、次男逮捕から番組降板までの間に出たあらゆる報道について説明、「バッシング」への反論などを展開している。
「受験番号とか言って、『せがれが受けるからよろしく』って」
次男が2013年9月11日に窃盗未遂容疑で逮捕(10月1日に窃盗容疑で再逮捕、その後不起訴処分)され、13日に「みのもんたの朝ズバッ!」「みのもんたのサタデーずばッと」への出演自粛を発表して以来、週刊誌や夕刊紙では連日みのさんバッシングの報道が並んだ。
特に週刊文春、週刊新潮は毎週のようにみのさんや次男に対し批判的な記事を掲載した。週刊文春は「みのもんた『成金コネ一家』の崩壊」「雄斗が難関をくぐり抜け、日テレに入れたのも縁故採用だともっぱらの噂」(9月26日号)、週刊新潮は「雄斗が慶應義塾高1年の時大学生協で学ランを盗み、『あいつやべー、怖えー』って話題になった」(9月26日号)、「年間7億円とされるみののギャラによってようやく経営が成り立っているニッコクの経営が危ない」(10月24日号)といったものだ。
こうした報道について、ついにみのさん本人が口を開いた。朝日新聞出版が発行する「週刊朝日」11月15日号でのことだ。
記事冒頭で早速「コネ疑惑」について、
「次男の日本テレビ入社は、正直、コネでした。受験番号とか言って、『せがれが受けるからよろしく頼むよ』って、僕が氏家さん(故・氏家齊一郎氏、元日本テレビ会長)に言ってますからね。それについてウソはつきません。長男はまともに試験を受けて(TBSに)入ったんです。アナウンサー志望でしたが落ちて、一般職で採用された。でも次男の時は、どうしても放送局に入りたいということだったのでね。縁故ですよ。氏家さんは、『よし、わかった』と言ってくれました」
とぶっちゃけた。
「ニッコク非常に厳しい。工場3か所閉鎖するつもり」
社長を務める水道メーター販売会社「ニッコク」の経営については、
「うちは規模の小さい会社で、赤字を僕の芸能の収入で補填してきました。でも、それもほとんどゼロになる。非常に厳しいです。(中略)僕の給料は全部カットしますが、それでもどこまで生き残れるか。全国に4カ所、水戸と諏訪と名古屋と和歌山に工場があったんですが、3カ所を閉鎖して和歌山に集約するつもりです。従業員の数も減らさなければならない」
と、かなり厳しいということを明かした。
さらに毎日新聞社が発行する「サンデー毎日」11月17日号でも、毎日新聞の入社試験では机を並べ、長年親交があるという牧太郎元編集長との約170分、6ページにわたる対談という形で「疑惑」の真相を語っている。
牧氏が次男について「盗癖のようなものがあったのか」と切り込むと、「高校時代、生協で学生服を万引きしたことはありました」と「万引き疑惑」を認めつつ、「盗癖はないと思う」とした。「コネ入社」についても、「日本テレビのさる方にお願いをした」と認めている。
妻の遺骨を前に毎晩一人酒
ただ、2誌のインタビューの中では、「恨み節」のような言葉も飛び出した。
週刊朝日では、「場を与えてもらいたいです。もう一度、みの流の切り口でどんどんやってみたい。そうじゃなきゃ日本がだめになるよ、という気持ちがあります。(中略)福島の汚染水の問題や年金の問題など、僕にはやり残したことが10あるんです。それを若い連中と一緒になって、思いっきり、ラジオやテレビの中でたたきつけたい」と、「報道」への未練をのぞかせている。
サンデー毎日では、世間のバッシングについて「僕を叩いて最終的にどうなってほしいのかなぁ。(中略)僕が消えればいいのか、旅に出ればいいのか、あるいは自殺でもして死ねば留飲を下げるのか。居直ってるわけじゃなくて、本当に途方に暮れますよ」と苦しい心情も吐露した。
牧氏が「酒は?」とたずねると、「苦い酒でも酒は酒で・・・毎晩。お手伝いさんが夕方帰った後、自宅で一人、女房の遺骨を前にね」と「一人酒」の日々を告白。「(女房が)生きていたらこの状況を苦しみ抜いただろう、と。だから今は正直、亡くなっていて良かったと、そう思いますよ」と語っている。