妻の遺骨を前に毎晩一人酒
ただ、2誌のインタビューの中では、「恨み節」のような言葉も飛び出した。
週刊朝日では、「場を与えてもらいたいです。もう一度、みの流の切り口でどんどんやってみたい。そうじゃなきゃ日本がだめになるよ、という気持ちがあります。(中略)福島の汚染水の問題や年金の問題など、僕にはやり残したことが10あるんです。それを若い連中と一緒になって、思いっきり、ラジオやテレビの中でたたきつけたい」と、「報道」への未練をのぞかせている。
サンデー毎日では、世間のバッシングについて「僕を叩いて最終的にどうなってほしいのかなぁ。(中略)僕が消えればいいのか、旅に出ればいいのか、あるいは自殺でもして死ねば留飲を下げるのか。居直ってるわけじゃなくて、本当に途方に暮れますよ」と苦しい心情も吐露した。
牧氏が「酒は?」とたずねると、「苦い酒でも酒は酒で・・・毎晩。お手伝いさんが夕方帰った後、自宅で一人、女房の遺骨を前にね」と「一人酒」の日々を告白。「(女房が)生きていたらこの状況を苦しみ抜いただろう、と。だから今は正直、亡くなっていて良かったと、そう思いますよ」と語っている。