アニメ・エヴァンゲリオンの新作映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が2013年12月31日に公開される――こんな情報がネットに出回り数千回もツイートされている。情報元はある映画館の近日上映予定リストに掲載されたものだ。
ネットではよろこびの声があがった一方で、公開まであと2か月ほどしかない中で突然浮上した情報に対し、「エヴァにしては早すぎる」「本当なのか」という意見も出て騒ぎになった。
埼玉の映画館で上映リストに載る
事の発端は2013年11月1日、埼玉県にある映画館「ムービックス三郷」サイトの近日上映予定リストに、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の文字が掲載されたことだった。年末に公開されるほかの映画に並んで、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は「公開予定12月31日」と表記されていた。
同作タイトルは以前から公表されていたが、公開日は未定となっていたため、この情報がまとめサイトなどに掲載されると瞬く間に拡散し、
「えまじ?信じていいの?生きてていいの?」
「シン・エヴァが本当に年末公開なら絶対観に行くゾ」
「コミケとこれどっちとればいいんだよwwwwwwwww」
とネットでは歓喜の声があがった。
だが一方で、公式サイトや制作会社からの情報ではないうえ、エヴァンゲリオンのこれまでの制作ペースを考慮すると「年末公開って早すぎないか」という意見もあった。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は全4部作を予定していて、これまで第1作「序」が2007年に、第2作「破」が2009年、第3作「Q」は2012年に公開された。前作公開から約1年で新作が上映されるとしたら、異例のハイペースだ。
「公開とか信じられへんけど信じたいな」「普通に誤報か、もしかして丸秘を公開しちゃったかw」と、信じていいものか態度をきめかねているファンもいた。
システムの誤配信だった…
「ムービックス三郷」はその後、騒動についてのお知らせをサイトに掲載した。
「システムの誤配信により11/1の近日上映予定に誤った情報が掲載されておりました。現在掲載されている作品が正しい上映予定の作品となっております」
とシステム上の問題だったとして、近日上映リストから削除した。「誤った情報により、お客様に大変なご迷惑をお掛け致しましたことをお詫び申し上げます」
と謝罪している。
監督の庵野秀明さんが代表取締役を務める制作会社「カラー」のサイトを見てみると、「シン・エヴァンゲリオン」を含む、デジタル部での映像制作スタッフを募集している。応募締め切りは2013年12月15日となっており、同年中に映画が公開されないことは間違いなさそうだ。