日本ドラマのリメーク版が盛んな韓国
香港や台湾での人気ぶりに、TBSは韓国や東南アジア、欧州にも売り込みをかける構えだと、2013年10月3日付の朝日新聞が報じた。ほかの国でも、知名度はアップしているだろうか。
韓国・ソウル近郊に勤務する韓国人女性に電話取材すると、現地では「半沢現象」は起きていないようだ。この女性は「日本の知人から教えてもらって見始め、すっかりファンになったと話す。一方で友人や職場の同僚が同じように見ているとは聞いていない。ただネット上では、日本のドラマ好きユーザーの間で話題になっているという。
韓国では日本ドラマのリメーク版が盛んだ。最近では「家政婦のミタ」(日本テレビ系)が「怪しい家政婦」のタイトルで放送されており、比較的高い視聴率をキープしている。日韓では社会背景など違いがあるが、歴史物と比べて現代を舞台にした内容なら類似点もあり理解しやすいことから、「ドラマコンテンツを日本から『直輸入』してそのまま流すより、多少アレンジを加えた方が受け入れられやすいかもしれません」とこの女性は話す。
海外で日本ドラマの代名詞といえば、今も「おしん」だ。日本の周辺諸国にとどまらず、カザフスタンやウズベキスタンといった中央アジア諸国、さらにはイランをはじめ中東にまでその名はとどろいている。「半沢直樹」が今後、「おしん」のように国際的な知名度を得るまでになるかが見ものだ。