倉本聰「タバコの表現削れと言われたら筆を折る」 ネットで「時代の変化が分かっていない!」と大バッシング

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   映画やテレビに出てくる喫煙シーンを巡り、先ごろ宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」に対しNPO法人「日本禁煙学会」が「タバコ規制枠組み条約」の条約違反だと抗議を行い騒動になったばかりだが、この議論に、「北の国から」など多くのヒットドラマを手掛けてきた脚本家の倉本聰さん(78)が参戦した。

   ドラマを作るうえで喫煙シーンは重要だし、愛煙家が逆賊的な扱いを受ける風潮は許せない、とし、「タバコのシーンを削除するように言われたら台本は取り下げる」とインタビューで語った。ネットでは改めて喫煙シーンをどうあるべきかの議論が再燃している。

タバコは必需品であり作品を書くのに欠かせない

   倉本さんのインタビューが掲載されたのはウェブサイト「NEWSポストセブン」が2013年10月30日に配信した「喫煙シーン検閲『たばこ描けないなら作品書かぬ』と倉本聰氏」というタイトルの記事だ。最近は過剰ともいえるタバコバッシングに制作者サイドが配慮するようになり、時代背景や世相を映す小道具としてさえ使いにくくなっている、などと説明している。

   倉本さん自身は1日に60本から80本、50年以上も吸い続けていて「3本目の腕、2個目の脳」と公言するほどの愛煙家だという。心の豊かさを与えてくれる必需品であり、自分にとって作品を書くのに欠かせないもの、

「百害あって一利なしと理解してもらえないなら、筆を折るしかないですね(笑い)」
「僕の作品でたばこを吸うシーンを削ってくれなんて注文されたら、その台本は取り下げますよ」

と憤慨している。

   というのも、タバコという小道具がなければ生まれていなかっただろう名作もあるし、例えばタバコを吸わないハンフリー・ボガートなんて考えられない。禁煙シーンで話題になった「風立ちぬ」は太平洋戦争に突入する時代を描いていて、昭和の時代の男性は80%が日常的に吸っていたわけだから、大人同士が会話するシーンでタバコは欠かせないもののはずだ。

「喫煙というワンアクションが存在することで登場人物の意外な一面を見せたり、いろんな愛を表現できたりもします。もし、それがなかったらドラマ自体が味気ないものになってしまう」

と主張した。そして、タバコを吸えばリラックスして仕事に集中できるし、

「健康は生きるための単なる手段であって、健康が目的となっている健康ブームはおかしいと思います」

と嫌煙家たちを批判した。

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