山本太郎「何が政治利用ですか?」 会見で陛下への手紙は「被曝問題」と明かす

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   秋の園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡した山本太郎参院議員は2013年10月31日午後5時から会見を開き、手紙を渡した真意について「現状を知ってほしかった」と述べた。

   取材陣からは「陛下の政治利用ではないか」などと繰り返し質問が飛んだが、「手紙を書くことの何が政治利用ですか?」と返すなど、こうした見方を重ねて否定した。

「もちろん陛下は聡明な方なのでご存知と思うが…」

   手紙の内容については詳しく明かさなかったものの、一枚紙に筆で自らしたためたものだといい、福島原発事故以後の「子どもなどの被曝問題」「収束作業に携わる労働者の被曝・搾取問題」について前日に記したものだという。山本議員は手紙を手渡す際に、

「子どもたちの未来が危ないんです。健康問題も出ています。また労働者も、酷い労働環境の中働かされています。この手紙に実情がありますので読んでください」

などと述べたという。陛下は無言でこれを受け取った。

   園遊会でこうした手紙を渡すことは「失礼に当たるかもしれない」との認識はあったというが、

「もちろん陛下は聡明な方なので現状をご存知とは思うが、この国に生きるものの一人、政治家である以前に人間としてこの国がどうなっていくかを憂い、陛下に対し真意を伝えたいという思いがあふれてしまった」
「(被曝問題は)立場、身分を超越して、この国に生きるもの、この星に生きるもの、生命体の1つとして向き合わなければいけない問題だと思う。だから僕自身がお伝えできることはお伝えした」

などと熱弁をふるった。政治的パフォーマンスでは、との質問などについては全面否定、「どうレッテルを貼っていただいても結構」だが、上記のような内容が自らの真意だと強調した。なお、ネット上では明治時代の社会運動家・田中正造になぞらえる声もあるが、これについては「特に意識しなかった」と述べた。

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