「カーヴィーダンス」で一世を風靡した樫木裕実さん(50)がプロデュースするレッスンスタジオが2013年12月9日に閉鎖することが分かり、経営不振、オーナーとのトラブルなどさまざまな憶測を呼んでいる。
樫木さん本人は「今は何も話すことができない」として口を閉ざすが、経営していたオーナーとの間には「信頼関係はなかった」とコメントした。
入会希望待ち300人の人気スタジオ 閉鎖は寝耳に水
樫木さんは楽しく踊りながらくびれを作るエクササイズ「カーヴィーダンス」を考案。関連書籍は460万部以上を売り上げ、一躍、ダイエット界のカリスマとなった。昨年12月には、東京・中目黒にレッスンスタジオ「カーヴィーグランド」をオープンし、会員は約1200人、入会希望待ちは300人にものぼっていた。
しかし、大人気のはずのスタジオがオープンからわずか1年で閉鎖することになった。10月28日、樫木さんは「皆様へ」と題したブログで「カーヴィーグランド」の閉鎖を報告した。10月18日に同店オーナーの弁護士から閉鎖の通知が届いたという。樫木さんはあくまで「プロデュース」するのみで、経営はビジネスパートナーの女性オーナーが担当していたが、閉鎖は寝耳に水だったようだ。
10月29日発売の「女性自身」は関係者の話をもとに、閉鎖の「舞台裏」を報じ、経営を担当していた女性オーナーとの間にトラブルがあったと指摘する。記事では、オーナーは経営不振を理由に撤退を決めたが、行き場をなくす約50人のスタッフの引き取りをめぐり、双方が弁護士をたてて話し合っているという。関係者は「トレーナーやインストラクターは樫木さんが連れてきた人たちで、オーナーの会社の社員になっています。前の職場をやめきた人たちがほとんどで、樫木さんを信じてついてきた人たちばかり」とも証言している。
オーナーとの間には「信頼関係はなかった」
これに対し、樫木さんは「一部マスコミや雑誌などで書かれたりしてることは事実無根であり、深く傷つきました」と反論する。ブログに書くことに嘘偽りはないとした上で、「私は大切な会員様を残して逃げ隠れもしません」と宣言した。
30日のブログではマスコミあてに、同日の仕事が終わり次第「ちゃんとお話しします」と書いていた。ところが、深夜2時に姿を現した樫木さんは、一転「今はお話することができない」という。「弁護士から、まだ色々なことが決まっていないうちに話をするのは禁じられた」そうだ。ただ、オーナーとの間には「信頼関係はなかった」と言い、樫木さん本人もオーナーと連絡が取れない状態なのだという。なお、報道されていたスタッフとの間に問題がある、という点については「全くない。スタッフはついてきてくれている」と否定した。そして、憔悴しきった表情で車に乗り込んだ。
樫木さんと親交のある神田うのさんは30日、都内で行われたイベントに出演し、「トラブルというトラブルは聞いていないです」とコメントした。その上で「臆測ですが」と前置きし、「ビジネスですから、経営があまりうまくいっていないと、オーナーさんがご判断されたのでは」と話していた。
有名人を除き、樫木さんが直接レッスンを行わないことでファンが離れたのでは、という指摘もある。これについて31日の「トクダネ!」(フジテレビ系)では、MCの小倉智昭さんが「プロゴルファーやバレーダンサーの教室などでもよくある話。教われないことは分かっていると思うけど」と否定的な見方を示す。真相については「オーナーに資金を出してもらったことで、その時の条件が今になってこじれているのでは」と契約面のトラブルを指摘した。